CMED会とは

CMED会  ダム工事は、相互に関連する多くの工種が実施される大規模な総合工事です。ダム建設現場は、地形・地質・自然環境・社会経済環境などの条件がそれぞれ異なり、しかも基礎岩盤の性状や、現場で採取利用する材料の品質など未知の事項も多く、工事の施工に当たっては、それらに適切に対処する能力が求められています。
 これに対応できる施工者側の技術者として、ダム工事総括管理技術者認定試験に合格した「ダムの専門家」が集まり、ダム工事総括管理技術者会(以下CMED会)を作っています。

 1982年にCMED認定制度が生まれ、2011年には設立24周年を迎え現在の29期までにその会員数も620名を超える組織として成長・発展をしてきました。
  日本で現在行われているダム建設工事の所長・副所長のほとんどを、このCMED会の会員が務めています。また、CMED会は、ダム工事の技術等の向上・継承のために会社の垣根を超えた活動を行っています。

 この認定資格を得るには合格率30%の難関を突破しなければなりません。受験資格および試験内容はおおよそ以下のようなものです。
 まず、ダム現場を10年以上経験(またはダム工事現場の実務の経験7年以上を含む土木工事現場の実務を15年以上経験)しなければ受験資格が得られません。1次試験は筆記試験と小論文試験があります。出題範囲はダムの構造設計、施工技術および施工計画から、河川法、安全衛生法、労働基準法、環境公害対策に関するものと広範におよび、ここで約6割が不合格となります。
 2次試験はコンクリ−トダムおよびロックフィルダムの施工計画の論文試験があります。それぞれ1日ずつ、2日間にわたり、朝9時半から夕方5時まで、試験に取り組みます。
 そして1ヶ月後、論文試験に基づいて審査員3名による口頭試験を受けます。ダムの権威による厳しい質問で、ここで約2割が不合格となります。
 これらに合格した者に「ダム工事総括管理技術者」通称「CMED」の資格が与えられます。
 (CMEDはCertified Chief Managing Engineer for Dam constructionの略)

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