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『ダムとの関わりとエピソード』 第23期 伊阪 大輔(2009/09/05)

月並みですが自分のダム工事との関わりとエピソードについて振り返ってみたいと思います。
簡単に自分のダム経歴ですが現在までに秋田県の玉川ダム、岩手県の山王海ダム、山形県の月山ダム、現在施工中の鳥取県の殿ダム、計4つのダム工事に携わって来ました。
その中でも今回は、ダム工事との関わりの原点となる玉川ダムでの思い出についての書いてみたいと思います。
今から25年前、当時入社1年目の自分は支店で橋梁工事の設計に関わっておりそのまま橋梁現場に出る予定でしたが、支店に来られた当時の所長の一言「現場で若い社員が欲しいから誰かいないか?体が丈夫な奴」この一言で自分の人事が決まりダム工事に配属することとなりました。たぶん、その所長の一言が無ければ今のダム人生は無かったものと思います。その当時は何で自分が人里離れた山奥のダム現場にと、だいぶストレスが溜まったのを今でも覚えています。しかし、現在では「新緑で春を」「紅葉で秋を」と周辺の山々の変化を見ながら四季を肌で感じ、自然との調和を図りながら仕事を進めていくことができる最高の土木工事と実感し、その所長には感謝しています。
玉川ダムは、秋田県にあり水深日本一で有名な田沢湖を持つ田沢湖町から30q近く離れた人里離れたダム現場でした。ここで、山奥ならではのさまざまなカルチャーショックに遭遇することになりました。
まずは、宿舎のお風呂です。当時宿舎のお風呂は川水を汲み上げ利用していたため雨で川が濁っていると浴槽のお湯も当然濁り、ひどい時などは浴槽の底に砂が溜まるようなことも。蛇口を捻ればいつも綺麗な水がでることが当たり前の自分には衝撃的な出来事で慣れるまでに時間が掛かりました。次にトイレですが、当然トイレは水洗にはなっておらず和式の汲み取り式。このため、夏は虫が発生し、冬は雪のため汲み取りもままならず、恐ろしい状況になっていました。
悪いことばかりでなく良いこともあり、特に周辺の環境は抜群で温泉、ゴルフ場、スキー場が近傍にあり休日を過ごすのに事欠くことはありませんでした。特に温泉は、効能溢れる癒しの温泉で有名な玉川温泉、秘湯で有名な鶴の湯温泉、その他有名な温泉が多数あり休日にはよく散策に行っていました。中でも、玉川温泉は現場からも比較的近く仕事が終わった後疲れを取りに度々行きました。ただ、玉川温泉は癌にも効果があるとされ長期湯治で来られている方々が大半だったこともあり、20代の若い自分が入浴している姿が珍しくどこか悪いところでもあるのか尋ねられる事が度々ありました。
ダムが完成してから20年近くが過ぎましたが、残念ながら完成したその雄姿を見たことも無くこの目で確かめたく是非機会をつくり、自分にとってのダムの原点を振り返って見たいと思います。

「ダムと地方生活」 第17期 大石 啓一(2009/09/05)

今回投稿するにあたって、私はダム現場に勤務することにより経験した地方生活で感じた素晴らしさについて書かせていただこうと思います。
私は入社以来、一般土木の現場、設計に従事していましたが、37才の時思いがけずダム屋に転進することになりました。以後約15年間、竜門(熊本)、温井(広島)、滝沢(埼玉)と3つのダムを経験しました。初めて熊本のダム現場へ着任するときにはかなりの戸惑いを感じたのは事実です。学生時代から20年近く東京、首都圏で生活してきた私にとってダム現場はとてつもない山奥のように感じられたのです。しかし、熊本から始まった地方生活の体験は予想以上に快適なものでした。地方都市での生活をそのように感じられたのは、住環境の良さなどもありますが、大きな理由として@ゴルフ環境、A快適なドライブ があげられます。
 熊本では市郊外に一戸建ての借り上げ社宅を借り、現場まで40分程度の車通勤でした。
借家はなかなかいい環境のところでしたが、目の前がなんとファミリーゴルフ場!
休みの日にはクラブ3本手に持って格安料金でいくらでも楽しめるというゴルフ場でした。
東京では年2〜3回だったのが、これをきっかけにゴルフ回数が飛躍的に増えることになりました。家内もここでゴルフを始め、その後20年以上、熊本、広島、そして関東と夫婦でゴルフを楽しむことになりました。
 次はドライブです。車は東京では「渋滞するもの」、地方都市・田舎では「快適に走るもの」
なのです。私は元来旅行好きでしたので、熊本〜広島の11年間はずいぶんあちこちと、ドライブ、温泉旅行に出掛けました。四国方面にも何度も足を伸ばしたので、九州、四国、中国のめぼしいところで行っていない所はほとんどありません。阿蘇の山並み、瀬戸内海の眺望、山陰の風情ある温泉街、など今も懐かしい思い出です。
 最後にダム現場の思い出として、滝沢ダムについて書かせていただきます。滝沢ダムは堤高140mの重力式コンクリートダムで、本体を鹿島JV、原石山を西松JVが施工しました。
原石山はダムサイトから500m標高差の位置にあり、グローリーホールによる原石搬出方式でした。原石山の岩質は低品質で、これからいかに所要品質の骨材を生産するかが大きなテーマとして与えられていました。1次サージにストックした骨材用原石の色合は、外部から来られた方には残土置き場のように見えたのではないでしょうか。泥分、微粒分が多く、当初見込みを大幅に上回る脱水ケーキは発生しましたが、これを山頂まで運び上げ増設した土捨場で処分し、何とか所要品質の骨材を確保しました。本体JVの絶大なる施工協力もいただいて、所要の堤体コンクリートとなりました。低品質原石からの骨材製造としての一つの実績だと考えています。
 私はH15年春から営業職となり、ダム現場とは縁がなくなってしまいましたが、これまでのダムとの関わりを懐かしむとともに、ダム営業環境がもっと改善されればと思っています。

CMED会のホームページにようこそ 副会長 林 忠郷(2009/08/25)

私たちの会のホームページを訪れていただき、ありがとうございます。
現在このホームページを訪れる人は毎月6、7千人を数えています。650人ほどいる会員の利用状況からみると、会員以外の方がおおよそ月に3、4千人、一日当たりだと100人以上と、多数訪れてくださっていることになります。私たちCMED会にとって、たいへん心強いことでありがたく感じております。

このホームページではCMED会の活動や会員などについて紹介していますが、皆さんには私たちの活躍の場であるダム建設現場をぜひ知っていただきたいと思います。
「建設中のダム」のコーナーをご覧ください。ここでは現在建設中の全国のダム現場を紹介しております。
例えば観光で行こうとしている地域をクリックしていただくと、その近くにあるダム現場の様子を知ることができます。現場で催すイベントや付近の観光も紹介されていますので楽しみが倍加するでしょう。家族や友だちと誘い合っておいでください。私たちの会員が各現場で責任者を務めています。大歓迎ですので、連絡してみてください。

さて、急激な洪水や、逆にひどい水不足のニュースが最近多くなってきましたが、変化変動の大きいわが国の地形や気象の特性を考えれば、ダムは安全で安心な国民生活のために必要不可欠な施設、まさに国土の安全装置にちがいありません。
今後、気候の様相は今までとは大きく変化することが予測されます。ダムは古代文明から造られ始め、今の形に世界中で発展してきた人類の英知です。これまでよりさらに、あるいはこれまでとは違った、ダムの働きが求められ、役割が見直されるようになっていくでしょう。
私たちも視座を新たにしてこれからのダム技術者像を見出す努力を続けています。

8月の水の週間でCMED会が参加したダムPRのイベント「ダムなんでも相談室」では4日間で1200人の親子がダムのクイズや模型実験を楽しんでいきました。またダムマニアと称する、ダムが大好きな人たちが活動を広めています。ダムのシンパは日に日に増えています。ダムに対する思いと情熱を共有していきたいものです。
ダム建設現場に来ていただいて、ダムの役割を理解いただきながら、そのダム建設を支える、私たちCMEDの存在をより知っていただくことが私たちの大きな願いです。

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