ダム工事Q&A CMED会
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ダム工事Q&A
Question 1-5 Question 6-10 Question 11-15 Question 16-21

Question 11-15

Q11.現場内に多くのボ−リング機械があるのはなぜですか。

ダム基礎岩盤内の止水、強度補強を目的としたグラウチング(岩盤内にセメントミルクを注入する)を実施するためです。

Q12.ダム用コンクリ−トは、なぜ硬練りなのですか。

コンクリ−ト硬化時の発熱を抑えるため、使用セメント量を低減する必要があります。
その場合、強度を確保するためには練混ぜ水を減らさなければなりません。その結果硬練りのコンクリ−トになるということです。

Q13.働いている人は、何人ぐらいでどこから来ているのですか。そしてどこに住んでいるのですか。

人数は造るダムの大きさでさまざまなんですが、小規模なダムでは約50人、中規模では約100人、大規模ダムになると500人規模になります。
働いている人の出身は、他の都道府県から来ている人と、地元の人との混在です。
他県から来て現場で働く人たちは、現場の近くに宿舎を設けて生活するのが普通です。

Q14.コンクリートダムでは環境にやさしい水力発電をしていますが、なぜ全てのダムで水力発電をしないのですか。

ダムは、治水や、水道・工業・かんがい等の用水確保の他、発電など、目的に応じて建設されます。発電目的ダムには発電専用ダムのほか、治水、用水の確保等と発電を複数の目的として併せ持った多目的ダムがあります。これらダムは、河川水の利用で流域の水循環系を変化することになるため、河川の実態や水利用のニーズに応じて計画されます。水力発電はクリーンエネルギーとして重要な役割を担っているため、近年、国発注の大規模多目的ダムでは水力発電も参加している例が多いのが実態です。

Q15.ダムの寿命は何年くらいでしょうか。

弘法大師により造られたと言われ1300年の歴史を持つ香川県の満濃池が、過去何度も修復等を繰り返しながら今日に至り利用されていることを考えると、ダムの使用期間は千年以上にも及ぶことになります。ただ長い年月の間には、ダム本体や付属構造物の劣化や貯水池の堆砂の進行等もあるため、その時代に応じた技術でその時代の基準に合うよう補強や堆砂対策を実施していくことになります。したがって、ダムは半永久的と考えてよいでしょう。

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