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過去の大地震の例として兵庫県南部地震(M7.3;1995年)があります。震源近くに幾つかのダムがありましたが、ダム機能に支障が生じるような被害は発生していません。特に震源近くにある日本で最も古い重力式コンクリートダムの布引(五本松)ダムは特に大きな変状は確認されておらず、耐震性の高さが示されました。しかしそれでもなお、耐震性に対する高度な研究は絶えることなく続けられています。
ダム工事で使用した水は、現場内に設けた濁水処理プラントで綺麗にして、その殆どは現場内で再利用します。ただし余剰分については河川に放流することもあります。放流する水は、環境基準値以下に処理を行った後に放流をします。
土は、その性状によって水を通したり、水を止めたりする性能があります。粒子が粗い土は水を通し易く、細かい土は水を通しにくくなります。
土でできたダムは、その中に、細粒分の多い土からできたしゃ水壁が設けられています。細粒分の多い土(粘土のような土)を良く締め固めると水を通し難くなり(透水係数が10-5cm/sce以下)、しゃ水壁として水を貯めることができます。
ため池もダムも役割としては基本的に同じで、水を貯めるために造られます。昔はため池とか堰とか言われていましたが、現在は河川管理施設等構造令で高さ15m以上をダムと称するのが一般的です。
フィルダムは、良質な材料を使い、十分締め固めて造られていますので、地震の時のすべりに対して十分な抵抗力があり安全性を保つことができます。ダムを設計する時は、想定されるすべり面から適切な上下流面勾配を選定して、地震によるすべりが起こらないようにしています。
貯水池の波浪や降雨、風雪でフィルダム表面は常に洗われています。粒経の小さい土石を表面に置くと洗掘されます。これを防ぐために、大きな石でフィルダム表面を覆い、洗掘されないようにしています。このほか、コンクリートブロックなどによって表面を保護するタイプのダムもあります。
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