【は】
打ち込んだばかりの柔らかいコンクリートを締め固める目的でコンクリートに振動を与える機械をバイブレータと言い、複数をまとめてバックホウに取り付けたもの。
主にコンクリートダムの打設を開始するにあたり、工事の安全と早期完成を祈願する行事のこと。
コンクリートを打設場所まで運搬する際に使用する容器。正式にはコンクリートバケット。コンクリートをこの中に入れてクレーンなどで運搬する。開閉の動力には油圧式、エアー式があり、リモコンにより開閉する。
水圧を受ける鉄筋コンクリート版を扶壁(バットレス)で支える構造のダム。構造と施工が複雑なため国内で最近建設された例はない。
ロックフィルダムの上下流表面を保護するための石積みのこと。積み方が雑な場合、捨石工と言われる場合もある。
バッチャープラントで製造されたコンクリートをクレーン等の吊り込み位置まで運ぶための走路のこと。このバンカー線上を走る車両をトランスファーカと言い、トランスファーカの種類により、レールを敷いた軌条式とタイヤ式がある。
河流処理方法の一つで、河川を左右半分に仕切り片方ずつ工事を行う方法。先に施工する側に堤内仮排水路を設けておき、使用できる高さで河川水を堤内仮排水路へ流し、反対側を施工する。国内での施工例は少ないが、早明浦ダム、御所ダム、忠別ダムに採用されている。
【ひ】
重量が5〜7.5kgの空圧式のハンドブレーカ。ロッドをピストン(ハンマ)で打撃し、その打撃エネルギにより岩石を破壊する構造。一般的に人力による岩石掘削やコンクリート面の目荒しなどの軽作業に用いられる。
【ふ】
重力式コンクリートダムで、高さが高いダムや基礎岩盤のせん断強度が比較的小さい場合、安定条件を満足するために設けられる上流側下部の増厚部のこと。
コンクリートダム、フィルダムなど2つ以上の型式のダムが、連続して1つのダムを形成している場合、複合ダムと言う。
洪水吐から落下する水による洗掘防止・減勢のためにダム下流側に設けられる低いダムのこと。
コンクリート構造物を造る場合、あらかじめ工場で製造したコンクリート部材を現地に運搬し、これを組み立てる方法。現地での作業が軽減され、安全性の向上、工期の短縮などの効果が期待できる。監査廊(通郎)、エレベーターシャフト、ピア、高欄などの建設に用いられる。
【へ】
河流処理で採用されていた仮排水路を、ゲートを設置したり、コンクリートを打設して塞ぐこと。
[関連項目]
・河流処理
・仮排水トンネル
髪の毛の太さくらいのひび割れ。一般的に幅0.2〜0.3mm以下のひび割れを指す。コンクリートの乾燥過程で表面に生じるクラックであり構造には影響しない。
ベルトコンベヤでコンクリートを運搬するコンクリートダムの合理化施工法の一つ。材料分離が生じやすく、乾燥しやすかったりする不具合があるので、それらを防ぐための設備を併用する必要がある。
【ほ】
ワイヤーブラシが装着された回転式掃除機、コンクリートのグリーンカット時に使用する。